機内食は旅の醍醐味だ。
ウラジオストクへの旅が良い思い出になったのも、この機内食の存在が大きかったのだ。
日本を飛び立ち初めての食事。正直、期待はしていなかった。
機内という不自由な世界での食事だ。作りたての温かいものが食べられるわけじゃない。
しかし、その不自由さの中で食べるからこそ「うまい」と感じさせてくれたのではないだろうか。
ある意味で機内食は、キャンプで食べる料理に近いのかもしれない。
ウラジオストクへ向かうS7航空(シベリア航空)の機内食は、サンドイッチだ。
これがうまいのだ。ハムとキュウリ。薄めのマヨネーズが入っている。味は薄いが、コクがある。うまみがパンに溶け出し、口の中に広がる。パサパサのパンなのだ。
しかし、機内食は我々に自由を与えてくれる。不自由さの中にある、自由を感じさせてくれる。
ウラジオストクへ行くなら、S7航空の機内食「サンドウィッチ」をぜひ食べてみてほしい。